ちょっとプロっぽい Terminal 作業 (CLI = Command Line Interface) がありますが、簡単で必ず成功します。

BROTHER 社のプリンターを接続後に、デバイス・ドライバー device driver (software) を導入すると印刷機が動き出します。
 

 

まず、グーグルの検索でこんな感じのキーワードを入れてみましょう。[ Downloads, Brother, Driver, Install, Tool ] 

説明  ブラザー社の場合には、全印刷機共通の INSTALLER インストーラーを配布していて、このインストーラー・ソフトウェアと一緒にお手持ちのプリンター名をタイプするだけで、簡単に(ほぼ自動で)そのプリンターのデバイス・ドライバー (device driver a.k.a. software for the peripheral ) が導入されます。 

詳しく説明しますので、やってみましょう。 INSTALLER インストーラー・ソフトの名称は、もう十年以上同じ名前です。 英語版と日本語版を使った経験があります。 どっちでやってもうまくいきます。


INSTALLER インストーラーの名前:  linux-brprinter-installer-2.2.4-1.gz (英語版)
INSTALLER インストーラーの名前:  linux-brjprinter-installer-2.2.4-1.gz (日本語版、jprinter となっている。)


こんな感じの名前のファイルがダウンロードできれば、正しいステップにきています。    このファイルを探す時には、ブラザー社の正規のウェブ・サイトの中をさがし回ってください。 必ず、[ Driver, Install, Tool ] のようなページが見つかって、インストーラー・ツール(道具)のダウンロードが見つかります。    今やってみたところでは、Fedora-Redhat (.rpm) 系と Ubuntu-Debian-Canonical 社系 (.deb) の二つのタイプに分かれていました。 お手持ちの Linux のタイプに合わせて、ダウンロードしてください。
さて、このファイル名を見ればすぐに気がつくことなのですが、最後のファイルの拡張子 (Extension) が [ .gz ] で終わっています。 例の、 GNU (Gee, Not UNIX) のブランドの ( g ) です。 もしかしたら、 Google の "G" もこの "g" ブランドを見て、ああ、うちの会社もこの "G" にあやかりたい、そんな気持ちの表現なのかもしれません。 全く知りませんが、勝手な想像です。

 (1)、 INSTALLER インストーラーを置く場所
さて、拡張子の第二文字目 [ z ] ですが、これは昔の UNIX 時代にファイルを同僚のコンピューター技師に発送する前に、安全のためにファイルをパッケージとして梱包してから転送するのが習わしでした。 最安全化された [ .Z ] 梱包方法です。 この方法の GNU version が [ .gz ] という拡張子の付いた梱包されたファイルです。
当然、受取人のもとでこの梱包されたファイルを開封する作業が必要になります。 ちいさなダンボールに入ったメルカリ便、ゆうパック便を開封するようなものです。
さて、上記のINSTALLER インストーラーをどこのファルダー (directory) 内に置くかという疑問ですが、TuneFind_MK は必ず自分の Home_Folder ( /home/username/ ) の所に新たな [ bin ] ファルダー(directory) を作ってその中で作業するのが習慣です。
どこのファルダーの中で作業しても、うまく行くかもしれませんが、念のための /home/username/bin/ に移動して、作業を継続していました。 [ bin ] は BINARY を意味して、伝統的に Executable なデジタル・ファイルを集めてしまって置くのによいフォルダーの名称です。 
さあ、INSTALLER インストーラー・ファイル [ linux-brprinter-installer-2.2.4-1.gz ] を ~/bin/ に入れましたね。 じゃあ、梱包を開封する作業にかかりましょう。

 (2)、 開封方法
Super-User (#) になってください。 次に cd (change directory) コマンドを使って # cd   /home/username/bin [Enter] とやって、インスターラーの置かれているフォルダーに移動します。  GNU の梱包、開封のコマンドは、それぞれ   gzip と gunzip です。 詳しい利用方法は、 man gzip, man gunzip にて読み取れます。    ちなみに、開封の gunzip ですが、TuneFind_MK が始めて使った時は、なんで gun,zip (postol + zip) なんだろうと不思議に思ったのですが、
後になって、ああこれは、g,un,zip (GNU version のZIP 梱包されたファイルを un する、解きほぐす)そういう意味だということが、納得されました。

# gunzip linux-brprinter-installer-2.2.4-1.gz [Enter]

そうすると、最後の拡張子 ( .gz ) 部分が無くなった新しいファイルが見つかります。

# linux-brprinter-installer-2.2.4-1

開封、終了です。


 (3)、 プリンター名と一緒に、INSTALLER インストーラーを走らせる
上記のファイルが直ぐに使える状態の INSTALLER TOOL です。 次のコマンド・ラインの例は、プリンター名 [ HL-2240D ] のサンプルです。
 
# bash linux-brprinter-installer-2.2.4-1 HL-2240D

冒頭の [ bash ] は BASH SHELL 内での解釈でやって下さい、と命令しています。 INSTALLER インストーラーの長いファイル名の後にスペースを一つか二つ入れて、プリンター名をタイプして、エンター [ Enter ] です。
プリンターはあらかじめ、電源を入れて、接続用の USB-Cable で繋いでおいて下さい。 


数年前の記録によれば、こんな感じです。

以下のパッケージが見付かりました。
   hl2240dlpr-2.1.1-1.i386.rpm
   cupswrapperHL2240D-2.0.4-2.i386.rpm
インストールしますか? [y/N] ->y

もちろん、y(es) です、そのためにやっているんですから。
ブラザーソフトウェア用 公衆使用許諾契約書
上記使用許諾に同意しますか? [Y/n] ->Y

こんな感じで進行します。
一番悩んでしまうのが、次の質問です。

Device URIを指定しますか? [Y/n] ->Y
念のために、Y(es) を選んだ

0: socket
1: beh
2: hal:///org/freedesktop/Hal/devices/usb_device_4f9_40_M0J477139_if0_printer_noserial
3: usb://Brother/HL-2240D%20series
4: hp:/no_device_found
5: http
6: ipp
7: lpd
8: parallel:/dev/lp0
9: scsi
10: serial:/dev/ttyS0?baud=115200
11: smb
12 (I): IPアドレスの指定
13 (A): 自動設定 (usb://Brother/HL-2240D%20series)

使用するDevice URIの番号を選択してください。 ->3

いきなり選択肢が13個も出てきて、何が何だか分からないのですが、この時は第3番の選択肢でやって見ました。 他におすすめの選択肢は、第7番_lpd、第13番_自動設定です。 


テスト印刷を実行しますか? [y/N] ->y

これで、テスト印刷がうまくいって、プリンターの準備完了です。